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[21p-B202-7] RFマグネトロンスパッタリング法によるCu3N薄膜の作製とn型伝導の観測
キーワード:窒化銅薄膜、RFマグネトロンスパッタリング法、n型伝導
我々はRFマグネトロンスパッタリング法によりCu3N薄膜の作製を行ってきたが、電気的特性において明確な極性を示さないという問題がある。本研究では、上記方法により作製したCu3N薄膜に対し、格子間F原子によるp型化を期待し、CF4プラズマ処理及びアニール処理により電気的特性の改善を試みた。熱起電力測定の結果、as-depo.試料では高温側の電圧は1 mV以下と低く、正負が安定しなかった。処理後試料では、比較的安定にやや大きめの正方向電圧が出るようになり、n型を示した。また、室温の抵抗値は2桁以上減少した。活性化エネルギーについて、as-depo.試料では590 meVであったのに対し、処理後試料では229 meVと減少した。処理後試料のXRD測定の結果、CuO由来の回折ピークが観察された。詳細なメカニズムは不明であるが、プロセス中に入ったO原子がn型化に関与しているものと考えている。