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[21p-C102-7] 延性を有する化合物半導体Ag2-xCuxS0.7Te0.3の熱電物性
キーワード:延性、銀カルコゲナイド、縮退半導体
Ag2S0.7Te0.3は延性を持つ化合物縮退半導体である.その熱電無次元性能指数(ZT)は600 Kにおいて最大で0.8程度と大きいものの,最も多くの排熱が存在する373 K以下ではZTが0.3〜0.4 程度であり,改善の余地がある.我々は,Cu原子によるAgサイトの部分置換により,キャリア濃度制御を通して比抵抗,ゼーベック係数,熱伝導度を制御出来ると考えた.本講演では,373 K以下の低温域におけるCu原子置換によるZTの変化を報告する.