2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[17p-A302-1~8] 固体量子ビット・スピン欠陥を用いた量子科学技術研究の最前線

2023年3月17日(金) 13:25 〜 17:40 A302 (6号館)

岩崎 孝之(東工大)、小野田 忍(量研機構)、清水 麻希(埼玉大学)

16:40 〜 17:10

[17p-A302-7] 炭化ケイ素中のシリコン空孔量子光源

森岡 直也1,2 (1.京大化研、2.京大CSRN)

キーワード:半導体、色中心、量子技術

ワイドギャップ半導体中のスピンを有する色中心は、固体中に局在した量子ビットとその状態に対応する単一光子の放出源として機能し、その特性を活かして量子科学技術への応用が期待されている。近年、炭化ケイ素(SiC)中に様々なスピンを有する単一色中心が分離され、それらの光学的およびスピン特性の研究が活発に行われている。SiCは色中心の優れた特性に加え、大型ウェハの入手可能であり、微細加工技術も高いことから、SiC中の色中心の活用によりスケーラブルな量子技術の実現の可能性を秘める。本講演では、量子光源として優れた特性を示すSiC中のシリコン空孔に着目し、その基礎および近年の研究の進展について紹介する。