The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

2. 遺伝・育種

遺伝・育種

Wed. Sep 18, 2019 2:00 PM - 4:45 PM 第III会場 (2番講義室)

座長:福田 智一(岩手大理工)、佐藤 正寛(東北大院農)、後藤 達彦(帯畜大農)、井上 慶一(家畜改良セ)

4:15 PM - 4:25 PM

[III-18-13] 主要組織適合遺伝子複合体領域(MHC)DRB3遺伝子の繁殖性との関連

*鈴木 恒平1、吉成 加奈子1、小島 孝敏1 (1. 家畜改良セ)

【目的】主要組織適合遺伝子複合体領域(MHC)は乳房炎,ウシ白血病ウイルス量,生産形質及び繁殖指数との関連が報告されている.また,繁殖性の指標には乳房炎などの疾病に関わる免疫能が関与していることも報告されている.そこで,MHC DRB3遺伝子型を判定し,繁殖性との関連を調査した.【方法】2010年から2016年2月生まれまでの家畜改良センター新冠牧場のホルスタイン種雌809頭を用い,MHC DRB3遺伝子型を判定(Sequence-Based-Typing (SBT)法)し,未経産受胎率,初産受胎率,二産受胎率及び空胎日数の評価値との関連を,一元配置分散分析により,調査した.(評価値は2017年12月の家畜改良センターの算出法により求めた.)【結果】DRB3遺伝子型のアレル型は13種類検出され,それらのアレル頻度は0.1から21.6%であった.そのうち頻度が5%以上のものは,高い順に,1101,101,1501,14011,1001及び1201型であった.これらのアレル6種について繁殖形質の評価値との関連性を調べたところ,101型において二産受胎率,空胎日数との有意な関連が認められた(p<0.05).アレル型の多様性から各アレルの正確な効果を導き出すにはさらなる頭数が必要と考えられるが,主要なアレルの評価は可能であることが示唆された.