形態・生理

[V-18-02] Apobec2による筋細胞の分化・エネルギー代謝制御の可能性の検討

*佐藤 祐介¹、佐藤 より子²、林 竜司³、吉澤 史昭¹ (1. 宇大、2. 宇大バイオ、3. 宇大院農)

これまでの研究から，AID/Apobecファミリーの１つであるApobec2が骨格筋の恒常性維持に必須であることを見出した．最近，Apobec2を欠損したマウスでは，全身の脂質代謝が亢進することで高脂肪食摂取による代謝異常が軽減されることがわかった．他に，Apobec2は成熟した筋細胞，特に遅筋に多く発現することがわかっているが，その理由はわかっていない．そこで，本研究では，Apobec2過剰発現が筋細胞の分化やエネルギー代謝に与える影響を調べることにした．C2C12筋芽細胞にApobec2発現ベクターをトランスフェクションし，Apobec2を過剰発現させると，筋分化が促進される傾向が確認された．現在，Apobec2による筋分化促進に関する結果を精査しながら，細胞外フラックスアナライザーを用いてエネルギー代謝を測定している．