The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Presentation information

優秀発表賞応募講演

優秀発表賞応募講演

Best Presentation Award 2

Sun. Mar 28, 2021 9:00 AM - 10:45 AM ライブ配信

座長:井上 慶一(家畜改良セ)、大山 憲二(神戸大学)、下桐 猛(鹿大農)、谷口 幸雄(京大院農)

視聴はこちら(Zoom)
パスコード:328988

9:45 AM - 10:00 AM

[IIYS-04] ブタ育種集団における血縁関係の程度と育種価の予測精度との関連性

〇Maoko Nara1, Yoshinobu Uemoto2, Shinichiro Ogawa2, Masahiro Satoh2 (1.Faculty of Agriculture, Tohoku Univ., 2.Graduate School of Agricultural Science, Tohoku Univ.)

【目的】本研究では、ブタ育種集団における血縁関係の程度とBLUP法による育種価の予測精度(r)との関連性を明らかにすることを目的とした。【方法】モンテ・カルロ法によるコンピューターシミュレーションにより、基礎世代とその後代世代(最大10)の血統情報を発生させた。デフォルトとして形質の遺伝率を0.3、母数効果を集団平均、繁殖集団の大きさを雄12雌120とした。一腹から雄1雌2を育成し、その後雄120から雄12、雌240から雌120を無作為に選抜し、交配に供した。また、①交配比率を雄24雌120および雄8雌120、②遺伝率を0.1および0.5、③繁殖集団の大きさを雄6雌60および雄18雌180、④母数効果を性の効果、とした場合についても検討した。各条件下での反復回数は100とし、各世代のrおよび血縁係数の平均を算出した。【結果】発生させた世代数の増加とともに最終世代のrは上昇した一方、その上昇率は低下した。以下、最終世代のrについて、①雄1頭に対する雌の頭数が多いほど高く、②遺伝率が高いほど高く、③総世代数が6以下の場合は繁殖集団が大きいほど高い一方、7以上の場合は集団が小さいほど高く、④集団平均とした場合よりもわずかに低くなった。以上の結果より、血縁関係が高まるとrは高くなることが示された。