大会開催御礼
東北大学大学院農学研究科
北澤 春樹

日本畜産学会第 129 回大会(2021 年 9 月 13 日〜16 日、東北大)が、約 500 名のご参加を頂き無事終了致しました。まずはご参加頂きました皆様のご協力に心より感謝申し上げます。コロナ禍の影響により、第 128 回大会(九州大)に続き、完全オンラインでの開催となりましたが、前回大会において得られたノウハウをご教示頂き、大きなトラブルもなく終えることができました。今回は、EPA の発表も含め全ての講演を完全リアルタイム形式での大会として初めて試みましたが、学会会場における対面式の雰囲気とまではいかないものの、会場移動のために時間と体力を使わず、その分を頭の回転に生かすことができ、対面式の開催が不可能な場合の対応として定着できるのではないかと感じました。本大会は、メインテーマを「畜産学のレジリエンスと進化(REAS: Resilience and Evolution of Animal Science)」とし、メインシンポジウム、パラレルシンポジウム、若手企画オンラインシンポジウム、サイエンスナイト、若手奨励・男女共同参画推進委員会主催ランチョンセミナーを行いましたが、どれもオンラインとは思えない熱気で盛り上がっておりました。シンポジウム、セミナー、優秀発表賞応募講演、一般講演を合わせて 189 名の方々にご講演頂き、畜産研究の多様な最新情報をご発表頂きました。本大会におきまして得られました畜産学の各分野の基礎科学の進歩を大切にしながら、異分野融合による畜産学のレジリエンス強化からさらなる発展につながればと期待しているところです。
本大会の開催に際しまして、ご参加頂きました会員、役員の皆様、後援団体、ご協賛頂きました団体、ご発表の皆様をはじめ多くの方々のご支援を頂きました。改めてここに御礼申し上げます。末筆ながら、皆様のご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げ、第 130 回大会での再会を楽しみにしながら御礼のご挨拶とさせて頂きます。
開催のご挨拶
2022 年度より日本畜産学会の年次大会は年 1 回秋季に開催されることが決定されました。日本畜産学会第 129 回大会(9 月 13(月)~16 日(木))は、最後の秋季大会でもあり、また最初の年1回秋開催にもあたる記念すべき大会とも言え、本大会を東北大学が主催できますことを大変嬉しく思います。東北大学における開催は、キャンパスの移転や震災等の関係で、実に 23 年ぶりとなります。東北大学大学院農学研究科は、皆様のご支援を頂き震災からの復興を重ねながら、2017 年に青葉山新キャンパスに移転し自然豊かな環境の中で新たな幕が上がったところです。本来ならば、新たな教育研究環境のお披露目をさせて頂きながら、ここ青葉山新キャンパスで大会を開催することを予定しその準備を鋭意進めてまいりました。しかしながら新型コロナウィルスの感染は今もなお拡大し続けており、皆様をお迎えし一堂に会した大会の開催を断念せざるを得ない状況となりました。コロナ禍の中で、最近はリモート形式による授業やイベントが普及し、2021 年 3 月に九州大学が主催されました第 128 回大会では、初めてのオンライン形式の開催でしたが、大変素晴らしい大会運営をして頂きました。九州大学での成功例を学び、充実した大会になるよう実行委員会で準備を進めているところです。
本大会では、公開シンポジウムとして、「畜産学のレジリエンスと進化(Resilience and Evolution of Animal Science)」と題し、畜産業の将来展望に関する基調講演(眞鍋 昇先生)と畜産学の将来を担う若手研究者による融合研究の紹介を通して、現在の畜産学の問題点と未来について参加者全員で共有し、コロナ禍にも立ち向かえる畜産業・畜産学の将来について考える機会を提供できればと思います。また、サテライトシンポジウムの企画もあり、皆様のご興味にあった内容の提供ができるものと思います。一般講演の方法につきましても討論の場を設定すべく検討しているところです。
オンラインでは密を避ける必要もないことから、密着型の熱い交流の場となるよう、実行委員会一同最善を尽くしたいと思っております。皆様、どうか体調にご留意され、より多くの方々にご参加頂けますようお願い申し上げます。