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[I-16-20] 乳用牛預託哺育・育成牧場への預託が初産分娩月齢および305日乳量に及ぼす影響
【目的】乳用牛預託哺育・育成牧場(以下、預託牧場)間には増体成績に差異があることを報告した(日畜第129回大会)。育成期増体は初産分娩月齢(AFC)や乳量に影響する可能性がある。預託牧場への預託の有無がAFCおよび3産次までの305日乳量に及ぼす影響を預託牧場5戸において検討した。【方法】北海道内の預託牧場A、B、C、D、Eにおいて、各50頭程度の体重を0~16カ月齢に定期的に測定した。2014~2019年に30日齢以下から飼育された預託牛および預託牛と同一搾乳農家内の非預託牛の乳検データを用いて、預託牛と非預託牛のAFCおよび3産次までの305日乳量の差異を預託牧場ごとに解析した。【結果】預託中の日増体量は、A、B、C、D、Eでそれぞれ0.91、0.93、0.80、0.76、0.72 kgであった。預託牛のAFCは、23.2、22.0、24.5、26.4、25.8であり、A、B、C、Eでは非預託牛より短かった(24.5, 24.2, 25.7, 26.2; P < 0.05)。預託牛の初産次305日乳量は、9,286、9,089、8,353、7,891、7,303 kgであり、Aでは非預託牛に比べて多かった(8,779 kg; P < 0.05)。2および3産次305日乳量は、Aの2産次においてのみ預託牛は非預託牛より多かった(10,931 vs 10,481 kg; P < 0.05)。