13:40 〜 13:50
[IV-16-20] 高ショ糖/高脂肪/高コレステロール食給餌が肥満2型糖尿病モデルマウスdb/dbマウス、およびKK-Ayマウスの肝臓に及ぼす影響
【目的】本研究では、2種類の肥満2型糖尿病モデルマウスに高ショ糖/高脂肪/高コレステロール食(QFC)を給餌し、肝臓に及ぼす影響を評価することで、新たな非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルとしての可能性を検討した。
【材料と方法】2種類の肥満2型糖尿病モデルマウス(db/dbマウスとKK-Ayマウス)と正常マウス(C57BL/6Jマウス)に、標準食(CE-2)及びQFCを6週齢から8週間給餌した。13週齢時に採尿、14週齢時に採血、及び肝臓・腸管を採取し、血中パラメータの測定、病理組織学的観察及び遺伝子発現解析を行った。
【結果】両モデルマウスで高血糖、高インスリン血症、高脂血症がみられ、両モデルマウスへのQFC給餌により、AST、ALTの増加がみられた。KK-Ayマウスの高インスリン血症はdb/dbマウスと比較してより顕著であった。さらに、両モデルマウスにおいて肝重量、脂肪変性領域面積の増加がみられ、QFC給餌によりこれらが増強された。QFC負荷KK-Ayマウスにおいて炎症因子、血管周囲線維化面積の増大がみられ、腸におけるタイトジャンクション関連因子の低下もみられた。
【結論】QFC給餌は肝病態を悪化させ、特にQFC負荷KK-Ayマウスではdb/dbマウスと比べ肝病態がより進行したと考えられる。このことから、QFC給餌KK-AyマウスのNASHモデルとしての有用性が期待される。
【材料と方法】2種類の肥満2型糖尿病モデルマウス(db/dbマウスとKK-Ayマウス)と正常マウス(C57BL/6Jマウス)に、標準食(CE-2)及びQFCを6週齢から8週間給餌した。13週齢時に採尿、14週齢時に採血、及び肝臓・腸管を採取し、血中パラメータの測定、病理組織学的観察及び遺伝子発現解析を行った。
【結果】両モデルマウスで高血糖、高インスリン血症、高脂血症がみられ、両モデルマウスへのQFC給餌により、AST、ALTの増加がみられた。KK-Ayマウスの高インスリン血症はdb/dbマウスと比較してより顕著であった。さらに、両モデルマウスにおいて肝重量、脂肪変性領域面積の増加がみられ、QFC給餌によりこれらが増強された。QFC負荷KK-Ayマウスにおいて炎症因子、血管周囲線維化面積の増大がみられ、腸におけるタイトジャンクション関連因子の低下もみられた。
【結論】QFC給餌は肝病態を悪化させ、特にQFC負荷KK-Ayマウスではdb/dbマウスと比べ肝病態がより進行したと考えられる。このことから、QFC給餌KK-AyマウスのNASHモデルとしての有用性が期待される。