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[V-16-14] 二成分性バクテリオシン“ガセリシンS”とその類縁体“アシドシンLF221A”の抗菌活性比較
【目的】ヒト腸管由来Lactobacillus paragasseri LA327が生産する二成分性バクテリオシンのガセリシンS(GS:GasA、GasX)は、Lb. pragasseri LF221により生産されるアシドシンLF221Aとアミノ酸3残基が異なっている(GasA A38T、GasX G19E、およびGasX T42A)。本研究では、これらの変異を網羅的に組み合わせた7つの改変体を作製し、GS、アシドシン LF221A、および類縁体の抗菌活性と各変異が抗菌活性に及ぼす影響について比較・検討を試みた。【方法】作製した改変GS発現株(7株)より得た各培地培養上清を20倍濃縮した後、寒天拡散法により指標菌(計3株)に対する各GSの抗菌活性値を測定し、活性減少率を算出した。【結果】Lb. delbruekii subsp. bulgaricus JCM1002T pSYE2に対してGasX T42A改変体は最も高い抗菌活性値を示したが、Lactococcus cremoris MG1363 pIL253-P32に対してはxG19EおよびaA38T_ xT42A改変体が最も高い抗菌活性を示した。本結果から、GSとその改変体の抗菌活性値は指標菌毎に強い活性を示す株が異なり、GSとその類縁体には菌株特異性が存在すると考えられた。