日本畜産学会第130回大会

講演情報

口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

2022年9月16日(金) 13:00 〜 17:00 Zoom会場6 (オンライン)

座長:杉野 利久(広大院生物圏)、矢用 健一(農研機構 畜産研究部門)、石川 志保(酪農学園大学)、森田 茂(酪農学園大農食環境)、阪谷 美樹(農研機構畜草研)、竹田 謙一(信州大学)、黒川 勇三(広島大学)、檜垣 彰吾(農研機構)

16:40 〜 16:50

[VI-16-24] 家庭飼育犬の生活環境と行動に関するアンケート調査

*羅 煜玟1、福澤 めぐみ1 (1. 日大院生資科)

【目的】欧米では、生活環境要因と犬の行動の関連性が指摘されているが、日本における報告はない。そこで、日本において室内飼育されている犬の生活環境と行動の関連性についてアンケート調査を実施した。【方法】犬を室内飼育している成人を対象にGoogleフォームを利用したアンケート調査を実施した。アンケートは、回答者の情報(性別、年齢、住居形態、延床面積など)、犬の情報(性別、年齢、犬種など)、日常生活における散歩頻度・時間・距離、散歩以外の遊ぶ時間、行動などで構成されていた。回収したデータは因子分析、多重ロジスティック回帰等で解析した。【結果】多頭飼育者による複数回答を含めた有効回答は118で、20代の回答が46%を占めた。飼育されている49犬種を成犬サイズで小型・中型・大型犬種に分類したところ、小型犬種62%、中型犬種18%、大型犬種20%で、中・大型犬種の84%は戸建で飼育されていた。犬の行動23項目は最尤法プロマックス回転による探索的因子分析を行い、16項目において7つの因子が得られた。7因子によって全分散を説明する割合は52.9%であった。これら因子は、犬サイズや年齢だけでなく、生活環境とそれぞれ相関が認められ、各家庭での生活スタイルから後に発現する行動をおよそ推測できる可能性が示唆された。