土木分野におけるセンサ技術の利用と可能性 (6)

[CS9-49] 橋梁モニタリングのための低周波加速度センサを用いた試験車両走行時の変位解析

*皆川 翔輝¹、井関 晃広¹、遠藤 義英¹、山岸 貴俊¹、松尾 健二² (1. 能美防災(株)、2. 前田建設工業(株))

キーワード：モニタリングシステム、橋梁、3軸加速度センサ、走行車両、活荷重変位

橋梁の老朽化問題の顕在化に伴い，維持管理の必要性が叫ばれている．
この状況に対し著者らは，MEMS型低周波3軸加速度センサを用いて，交通流の計測により橋梁の健全度を評価するモニタリングシステムの研究開発を行っている．
本報では，実橋へのセンサの設置・長期計測を実施し，車両走行試験による強制振動の解析を行った．
その結果，車両走行位置の違いが，得られる活荷重変位に大きな影響を及ぼし，車両走行試験には走行位置をパラメータとして検討する必要性があることが判明した．
また，橋梁の欄干にセンサを設置した場合においても，近傍桁設置のセンサと同傾向の振動特性が得られることが解析により明らかになった．