交通調査

[IV-119] 交通ビッグデータを用いた駅勢圏の短トリップの交通流動推計に関する基礎的研究

*日野 陽介¹、今井 龍一²、上原 渉豊¹、櫻井 淳³、遠藤 和重⁴ (1. 東京都市大学大学院、2. 法政大学、3. 文教大学、4. 国際連合地域開発センター)

キーワード：交通ビッグデータ、交通流動分析、人口分布統計、Wi-Fiパケットセンサ

我が国での交通実態の把握は，精度は高いが鮮度(更新頻度)および空間解像度に課題がある統計調査が用いられており，駅勢圏の交通流動の把握は難しい．近年，鮮度および空間解像度に優れる交通ビッグデータの収集・蓄積が可能な環境が整いつつあり，これらを活用することで駅勢圏の交通流動を把握できる可能性がある．例えばWi-Fiパケットセンサは約200m圏内のWi-Fiが有効化されているモバイル端末を常時計測できるため，他のデータと組合せることで駅勢圏の交通流動を推計でき，従来よりも実態に即したエリアマネジメントが期待される．本研究は，複数の交通ビッグデータを組合せた駅勢圏における交通流動の推計手法を考案した．