航空・港湾・鉄道

[IV-24] ウォーターフロント開発の事後評価に関する研究 ―ポートルネッサンス21とマリンタウンプロジェクトに着目して―

*樋口 伊吹¹、岡田 智秀¹、三溝 裕之²、横内 憲久¹、田島 洋輔¹、勇崎 大翔¹ (1. 日本大学、2. 日本工営株式会社)

キーワード：ウォーターフロント、ポートルネッサンス21、マリンタウンプロジェクト、みなとまちづくり、事後評価

わが国のウォーターフロント開発は，港湾地域に一般市民を呼び込むための港湾再開発として推進されてきた．そして，その実現可能性を探るべくポートルネッサンス21やマリンタウンプロジェクト等の調査が全国展開されてきたが，これらの主要調査に関する当初計画の実現状況について分析した研究は極めて少ない．

そこで本研究では，対象港湾の規模が異なる先述した2つの主要調査を対象として港湾計画策定当初の整備計画とその実現状況を明らかにした．

その結果，①背後都市と港湾との連続性が希薄であったこと，②港湾機能の充実化が優先されたこと，③一般来訪者の利用を促す施設のほとんどが実現に至らなかったことの3つの実態を捉えた．