地震津波防災

[CS10-03] 地震によるボックスカルバートの段差および目地開き被害の分析

〇呂 佩哲¹、佐伯 宗大¹、眞野 基大¹、安部 哲生²、日下 寛彦²、中島 康介² (1.(株)エイト日本技術開発、2.(株)高速道路総合技術研究所)

キーワード：ボックスカルバート、目地開き、路面、土砂流入、段差

近年に発生した地震による軟弱地盤上の盛土内に敷設されているC-BOXの目地開き被害および上部道路の段差被害が多数発生した.この目地開き被害および段差被害に関しては,被災量の簡易な推定方法がなく,かつ被災後の補修量(規模)が推定できる方法も存在しないこと等の理由から,事前対策の要否判断基準が明確になっていない.そこで,本論文では,軟弱地盤上の盛土内に敷設され,C-BOXの被害が比較的多く発生している路線を対象として,被害量と盛土諸元,沖積土層厚,地震動強度等の関係性についての分析を行い,事前対策の要否判断基準の一例について示すとともに,補修量の概略推定を目的とした被害量の簡易推定式を構築した.