[I-68] 風荷重に対する配電線把持部の曲げ疲労強度に関する検討
キーワード:風疲労、電線、疲労試験、曲げ剛性、応力比
風によって配電線が横振れする場合,把持部に張力と曲げの繰返し応力が生じるため,疲労損傷が懸念される.本研究では,配電線把持部を対象に,風による繰返し荷重を模擬した曲げ疲労試験を行い,試験結果を公称応力により整理した.公称応力の算定に際し,素線間の摩擦力や張力に依存する曲げ剛性は,素線間の接触を考慮した解析により推定した.疲労試験は,把持部に張力と屈曲が繰返し生じる載荷機構とし,風荷重の平均成分が変動成分より大きいことを考慮し,高応力比の試験とした.試験の結果,素線の破断回数は張力や屈曲角の条件によらず公称応力により整理でき,SN線の傾きはK1~K5等級と同様に5程度となった.
要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン