令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

診断・補修・補強(3)

座長:小林 裕介(鉄道総合技術研究所)

[I-411] 添接板近傍に腐食損傷を有する鋼桁の曲げ耐荷力

〇高森 敦也1、宮下 剛1、Pham Ngoc Vinh1、原田 拓也2、秀熊 祐哉3、大垣 賀津雄4 (1.長岡技術科学大学、2.高速道路総合技術研究所、3.日鉄ケミカル&マテリアル、4.ものつくり大学)

キーワード:鋼桁、添接板、腐食損傷、曲げ耐荷力、FEA、残存耐荷力

鋼桁の添接板近傍には、形状に起因して腐食損傷が多く発生する。しかし、この損傷が部材の力学挙動に与える影響を検討した事例は少ない。そこで、本研究ではこれを把握しCFRPシートを用いた補修工法に応用することを目的に、添接板近傍にザグリ加工を導入した鋼桁に対し複合非線形FEAを実施し曲げ耐荷力を把握した。この結果から板厚減少量が約50%以上ではザグリ部の局部座屈が卓越し曲げ耐荷力が大きく低下するが、減少量が約15%程度では健全ケースと大きな相違はないことが分かった。そして、結果を自由突出板の耐荷力曲線で整理すると、欠損の幅が20~40㎜と狭い場合でも自由突出板として評価してよいことが見えてきた。

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