令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

流路・河床変動

座長:溝口 敦子(名城大学)

[II-195] 実河川の河床形態と川幅水深比の相関性について

田所 祐輝1、安田 浩保1 (1.新潟大学工学部)

キーワード:交互砂州、複列砂州、川幅水深比、河道管理

近年,人口居住地付近の沖積河川区間において砂州を要因とした河岸欠損等の被害が頻発している.このため,河岸欠損等の危険箇所と密接に関係する砂州区間を把握した上での河道管理が重要である.しかし,現状では砂州の存在の有無を判定する手法は未確立である.著者らは,黒木らが提案した中規模河床形態の領域区分に着想を得て,川幅水深比を用いて砂州の存在の有無についても推測できると考え,以下を実施した.本研究では北陸地方の11水系の川幅水深比を算出し,空中写真等で判読した河床形態との相関性を調べた.その結果,川幅水深比を判断指標として砂州の有無を推測でき,実河川において河床形態の区分が可能であることが示唆された.

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