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[SS01B-02] 地下構造物施工解析における数値モデルの検証
キーワード:V&V、トンネル掘削解析、メッシュ収束性、解析領域設定
地下構造物を対象とした数値解析において,半無限の広がりをもつ地盤を有限領域へと落とし込む近似が必要であり,それにより得られる変位や応力が大きく変化することが知られている.実務においては,その影響が小さくなるよう,地下空洞の幅をD として「空洞縁から3D ∼ 5D」という,慣例的な値が用いられているのが実状である.しかし,近年注目されているデータ同化といったデータ駆動型予測モデルにおいては,数値モデルの定量的な誤差評価が重要であり,慣例的な設定を安易に用いるべきではない.本研究では領域,メッシュサイズを変更した数値モデルの計算結果と,微分方程式の理論解との比較を行うことにより,数値モデルの検証(verification)を系統的に行った結果を報告する.また,要素長と解析領域の設定に関して,誤差の収束性の観点から検討し,概略的な設定方法を提案する.