第25回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第3部門①

2022年5月28日(土) 09:00 〜 10:30 C会場 (オンライン)

座長:中田 幸男(山口大学)

10:00 〜 10:15

[2C01-06-05] 粒度分布が土砂流動の到達距離に与える影響

*森口 周二1、渡邊 大規1、寺田 賢二郎1 (1. 東北大学)

キーワード:個別要素法、粒度分布、土砂流動

個別要素法を用いた土砂流動解析では,実際の土砂の粒度分布を直接的にモデル化することは難しく,計算コストとの兼ね合いにより,単一粒径のモデルが用いられることも多い.しかし,実際の土砂流動のリスクを正確に評価するためには,粒度分布の影響も把握しておくことは重要である.本研究では,異なる粒度分布のモデルでシンプルな土砂流動解析を実施し,粒度分布特性と到達特性の関係を分析することで,土砂流動の到達距離に対する粒度分布の影響を調べた.その結果,2種類の粒径を混合したモデルの到達距離が最も長く,それ以上の粒径の種類の数の条件では一定となることが確認された.また,単一粒径モデルは最も短い到達距離となり,土砂流動のリスクを過小評価する可能性が示唆された.