第25回応用力学シンポジウム

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Common session

Organized Session(数値解析の検証と妥当性確認(V&V)、不確かさ評価)

数値解析の検証と妥当性確認(V&V)、不確かさ評価

Sat. May 28, 2022 1:00 PM - 3:15 PM Meeting room C (Online)

座長:中井 健太郎(名古屋大学)

2:00 PM - 2:15 PM

[2C12-20-05] Gauge Configuration Optimization for Early Detection of Tsunami Scenario

*Saneiki Fujita1, Reika Nomura2, Yu Otake1, Shunichi Koshimura2, Shuji Moriguchi2, Kenjiro Terada2 (1. School of Engineering, Tohoku University, 2. International Research Institute of Disaster Science, Tohoku University)

Keywords:Gauge Configuration Optimization, Tsunami Early Forecast

本研究では即時性と信頼性を両立した津波シナリオの同定手法に津波観測点位置の最適化を組み込み,予測手法の高度化を行う.シナリオ同定手法では,発災前に多数シナリオを想定した事前数値シミュレーションによりデータベースを構築し,特異値分解によりデータの空間分布特徴と各シナリオの構成成分を抽出する.発災時には,この構成成分に関する実津波と想定シナリオの類似性を,ベイズ理論に基づいて比較・更新することによりシナリオ同定を行う.また,観測点位置最適化では,データベースの空間的な特徴量に応じて,最も高精度でシナリオ構成成分を構築可能な観測点の組み合わせを特定する.南海トラフ地震を対象とした数値計算例では,特定された少数の最適観測点を用いた津波シナリオ同定を実施し,高知市沿岸部での波高と震源断層の予測を構築する.この予測結果を非最適観測点による予測結果と比較することで,その有用性について検討する.