第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

一般演題(ポスター発表)

呼吸 研究

[P84] 一般演題・ポスター84
呼吸 研究03

2019年3月3日(日) 11:00 〜 11:50 ポスター会場2 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:石川 幸司(北海道科学大学)

[P84-5] 人工呼吸器装着患者を対象としたチーム医療における標準化と可視化による定型化アプローチの有用性

関根 祐子, 米山 暁, 池田 身佳, 小嶋 雅子, 福田 健太, 鷹野 みずほ (社会医療法人社団 新都市医療研究会〔関越〕会 関越病院)

【背景】チーム医療における多職種とのカンファレンスが十分に行えず、患者様に必要な指示や看護ケアが遅れがちになっていた。【目的】人工呼吸器を装着した重症患者において、早期から疾患と治療を並行して、ウィーニングに向けたケアを行うことが重要である。先行研究において、プロトコルを用いた診療科でのアプローチが、治療と並行しながら、退院支援を進めていくことに有用であった報告がある。そこで、人工呼吸器装着後のチェックリストを作成し、チーム医療における標準化と可視化を行うことで、人工呼吸器装着患者の早期治療の開始や合併症の予防に繋がり、看護ケアの介入時期を明確にできるのではないかと考え、その効果を検討する。【方法】平成28年7月前後12ヶ月間、治療が中止となった人工呼吸器装着患者は除外し、対象患者を抽出。平成28年7月よりチェックリストの運用を開始した。人工呼吸器離脱状況とケア介入の状況の変化をチェックリスト導入前後で比較検討し、統計学的処理を行った。 【結果】本調査において対象患者は121名。介入前後の患者の基本的属性、重症度に有意差はなし。調査項目は図を参照。【結論】チェックリストを導入したことで、特にリハビリ介入が早期に開始できるようになった。他の看護介入についても実施率は上昇傾向にある。本研究において、チェックリスト導入により治療やケアがスムーズに行われた。看護ケア介入時期の目安も明確になり、定型化アプローチは有用性があったと考える。
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