第46回日本集中治療医学会学術集会

Presentation information

ワークショップ

[WS1] ワークショップ1
集中治療室における感染管理の工夫

Sat. Mar 2, 2019 2:00 PM - 4:00 PM 第8会場 (国立京都国際会館2F Room B-1)

座長:土手 健太郎(愛媛大学医学部附属病院集中治療部), 松田 直之(名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野)

[WS1-5] フロアーを超えた医療関連感染症予防のルール敷設のための取り組み

宮平 宗勝1, 宮城 真理1, 那須 道高2, 原國 政直3 (1.社会医療法人 仁愛会 浦添総合病院, 2.社会医療法人 仁愛会 浦添総合病院 救命救急センター, 3.社会医療法人 仁愛会 浦添総合病院 感染対策室)

ライブ配信】

早期離床および早期リハビリテーション(以下EM)が患者の予後を改善するということに関しては論を俟たない.しかし本邦においてそれが普及していたかはJSEPTIC リハビリテーション部会の調査が物語っている.それを見て,ある者はプライオリティーを感じたであろうし,ある者は失望を感じたかもしれない.それはさておき,時代の潮流として本邦においても本年度より,集中治療管理料にEMに関連した加算が条件を満たせば算定できるようになった.結果,参入する施設が増え,その恩恵に与れる患者・家族が増えるのはるのは喜ぶべき事象であろう.一方で経験が十分でない施設が参入することで,事故発生率が増加し,結果,EMが減速される事態に陥る懸念は経験豊富な者ほど持ちえる懸案事項であり,安全および質の担保のため早急な対策が求められる.多くの報告においてEMは安全とされているが,事故抜管や転倒転落などの目に見えるインシデントやアクシデントなどをアウトカムとしているからというのはうがった見方であろうか?例えば重要な医療関連感染症(以下,HCAP)に関してはどうだろう. HCAPは重症患者の20%に発生し,内4割が不幸な転機を辿るとされる重要な感染症である.にも関わらず早期リハの場面いおいてその減少への取り組みついての報告は極めて少ない.当院は以前からICTの取り組みが盛んであり,救急救命,ICU,HCUで実施されている医療関連感染症減少を目的とした取り組みを行ってきた.今回,その結果を紹介し,多職種が連携し関わることの意義とその効果について報告する.