第96回日本医療機器学会大会

講演情報

委員会報告ラウンドテーブルディスカッション

委員会報告ラウンドテーブルディスカッション 滅菌管理業務検討委員会活動内容の報告パート2

座長:深柄 和彦(東京大学),高階 雅紀(大阪大学)

[委員会報告ラウンドテーブルディスカッション] 問題点と今後の方針

水谷 光 (千船病院)

本学会は「医療現場における滅菌保証のガイドライン」を発行している.本委員会の評価ツールは,ガイドラインを意識して作成しているが,整合性を問われて混乱を招いてはいけない.
また,理想的で高度なレベルではなく,現実的におこない得るレベルの滅菌の質を評価しようとしている.つまり本委員会が目指すのは,最低限の質さえ達成できていない施設の底上げである.しかし,この評価ツールを自ら活用しようとする施設は,ある程度の質が予想される.底上げが必要な施設にこのツールを周知して活用してもらうためには工夫が必要だろう.
医療機能評価機構のように第三者が客観的に評価できればよいが,その役割を担える人材や費用など,これから解決すべき問題は多い.
評価ツールは,実際に活用しながら改訂を重ねていくことで,より磨かれていく.いろいろな立場の方々のご意見をいただきながら改訂を進めていきたい.