09:30 〜 09:40
[10] 超音波洗浄時におけるアクセサリーの影響
【背景】
歯科治療で用いるバーやリーマなどの微細
な器材には,変性した組織片や原因細菌類が多
量に付着するため,再使用前に徹底的な洗浄が
必要である.しかし微細な器材のため,洗浄中
の器材間の擦過や紛失を防ぐためにメッシュ状
容器に収納することがあり,その状況での洗浄
効果を確認した.
【方法】
キッコーマンバイオケミファ社製ルミテス
ターおよびルシパックA3Surfaceを使用して
AMP(Adenosine monophosphate)・ADP
(Adenosine diphosphate)・ATP(Adenosine
triphosphate)を測定して400,000RLU(Relative
Light Unit)前後になるように調製したトマト
ジュース・卵白・水の混合液を,YDM社製歯
科用ミラー6本に100μg塗布し室温にて半日
自然乾燥させた.蛋白質分解酵素入り中性洗剤
モリタ製ウルトラクレンザイムを指定濃度に希
釈・調製して,ビィソニックス社製EXV-N3(3
施設)・カボデンタルシステムズ社製Q140Ag・
ジーシー社製ハイパワーソニックHS-I・共和
医理科社製KS-140Nの超音波洗浄器を用い,
網目の細い(A)・粗い(B)容器に汚染した
ミラー・3cm×3cmのアルミホイル小片・
PEREG GmbH社製SonoCheckを入れて洗浄槽
の左・中央・右に設置し,さらにバスケット併
用の有(C)・無(D)を分けて5分間と15分間
稼働させ,終了後A3測定や変色・変形を観察
した.
【結果】
以下に各組合せによる中央値を左・中央・右
の順で示す.AとC5分が22・113・48,15分
が47・58・43,AとD5分が91・10・23,15分
が46・44・55であり,BとC5分が18・16・79,
15分が36・38・35,BとD5分が94・23・29,
15分が86・43・168であった.ソノチェックの
変色はBとDが最も顕著で,アルミホイルはAB
ともにDとの組み合わせが最も損傷されていた.
【考察】
今回のAB間では明確な差は認められずCD間
では差が出た.
【結語】
メッシュ状容器の使用時には,洗浄槽への損
傷発生を確認しながらも,超音波の干渉防止の
ためのバスケットの有無も検討すべきである.
歯科治療で用いるバーやリーマなどの微細
な器材には,変性した組織片や原因細菌類が多
量に付着するため,再使用前に徹底的な洗浄が
必要である.しかし微細な器材のため,洗浄中
の器材間の擦過や紛失を防ぐためにメッシュ状
容器に収納することがあり,その状況での洗浄
効果を確認した.
【方法】
キッコーマンバイオケミファ社製ルミテス
ターおよびルシパックA3Surfaceを使用して
AMP(Adenosine monophosphate)・ADP
(Adenosine diphosphate)・ATP(Adenosine
triphosphate)を測定して400,000RLU(Relative
Light Unit)前後になるように調製したトマト
ジュース・卵白・水の混合液を,YDM社製歯
科用ミラー6本に100μg塗布し室温にて半日
自然乾燥させた.蛋白質分解酵素入り中性洗剤
モリタ製ウルトラクレンザイムを指定濃度に希
釈・調製して,ビィソニックス社製EXV-N3(3
施設)・カボデンタルシステムズ社製Q140Ag・
ジーシー社製ハイパワーソニックHS-I・共和
医理科社製KS-140Nの超音波洗浄器を用い,
網目の細い(A)・粗い(B)容器に汚染した
ミラー・3cm×3cmのアルミホイル小片・
PEREG GmbH社製SonoCheckを入れて洗浄槽
の左・中央・右に設置し,さらにバスケット併
用の有(C)・無(D)を分けて5分間と15分間
稼働させ,終了後A3測定や変色・変形を観察
した.
【結果】
以下に各組合せによる中央値を左・中央・右
の順で示す.AとC5分が22・113・48,15分
が47・58・43,AとD5分が91・10・23,15分
が46・44・55であり,BとC5分が18・16・79,
15分が36・38・35,BとD5分が94・23・29,
15分が86・43・168であった.ソノチェックの
変色はBとDが最も顕著で,アルミホイルはAB
ともにDとの組み合わせが最も損傷されていた.
【考察】
今回のAB間では明確な差は認められずCD間
では差が出た.
【結語】
メッシュ状容器の使用時には,洗浄槽への損
傷発生を確認しながらも,超音波の干渉防止の
ためのバスケットの有無も検討すべきである.