第97回日本医療機器学会大会

講演情報

一般演題

臨床工学

臨床工学

2022年6月3日(金) 14:00 〜 15:00 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:加藤 伸彦(北海道情報大学)

14:20 〜 14:30

[3] RMS業務における当院の取り組み

鎌田 元喜, 嶋崎 公司 (名古屋記念病院 臨床工学部)

【はじめに】
当院では,2018年よりペースメーカの遠隔モ
ニタリングシステム(RMS)が導入され,毎月,
約100名の患者データ確認とサマリー印刷を臨
床工学技士1名が担当(他業務と兼務)してい
る.取扱いメーカは,Abbott社(A社),Boston
社(B社),Microport社(M社)の3社,RMS
業務の内容は,導入時の院内リストと各メーカ
のWebサイトへの患者情報の登録,毎月の患
者データ確認とサマリー印刷である.今回,当
院でおこなったRMS業務の効率化について報
告する.
【目的】
各社の患者データ(患者名,患者ID,アラー
ム内容,送信データ日)を一元管理し,毎月の
患者データ確認を自動化することで,業務を効
率化する.
【方法】
A社はWebサイトから患者データをダウン
ロードすることが可能であるため,csv形式で
取得した.B社とM社は,Webサイトから患者
データのダウンロードができないため,スクレ
イピングソフトを利用し,Webサイトからxlsx
形式で取得した.Microsoft Accessを用いて,
3社の患者データを集約し,当院の患者データ
としてリストを作成した.
【結果】
今までは,毎月の患者データ確認に,メーカ
のWebサイトや印刷したサマリーから,アラー
ム内容や送信データ日を患者毎に確認する必要
があり,時間を要していたが,患者データのリ
ストが自動で作成されることで,確認が容易と
なり,RMS業務の効率化が図れた.
【まとめ】
RMS業務における患者データ確認は時間を
要し,業務負担が大きいため専用人員のいない
当院にとって,今回の取り組みは有効であった.
また,各社のWebサイトが患者データのエク
スポート機能を有し,より簡単にデータブレン
ディングに利用できるようアップデートされる
ことに期待したい.