14:20 〜 14:30
[104] 滅菌管理システム移行時の臨床工学技士の関わり
【背景】
滅菌管理システムは使用する手術器材の所在確認,使用頻度,使用履歴が確認でき,手術に適切な準備と安全性を確保できる.また各器材の必要数や予備を保有する必要性を予測でき,新規器械の購入計画を立てる際に参考になる.
【従来の状況と問題点】
当院では内視鏡関連手術器材,ドリルに関しては滅菌前に臨床工学技士が点検し,滅菌管理システムを使用して組立や管理をおこなっている.従来はコンテナや器材にRadio frequency identificationradio(以下RFID)を取り付けて管理をおこなっていたが,RFIDの読取り不良・修理に伴い手術器材の供給不足と,RFIDを取り付けた鋼製小物は修理対応不可能となり故障の際には新規購入しなければいけない問題があった.さらにRFIDの故障により登録情報を引継ぎできない問題もあった.今回,滅菌管理システム移行を経験したので現状と課題について報告する.
【方法】
RFIDコードで器材の個体管理をするシステムから,システム内部のコードで器材の個体管理をするシステムに変更,これまでのRFIDでの管理に加え,レーザーマーキングによる2次元シンボルを追加しての運用を前提とした上で,運用方法について手術部看護師,材料部,メーカ担当者と共に定期的に話し合いをおこなった.
【結果・考察】
現在まで手術器材の供給不足,またRFID故障時に器材情報を引き継げない問題は発生していない.手術中の器材の故障内容の統計機能追加により,故障予測がつき手術器材の点検や組立作業,故障時に対応をおこなう点からも有用であった.臨床工学技士が点検をおこなう内視鏡関連機材は2次元シンボルを取り付けるには材質,実績が少ないなどの問題があり,2次元シンボルとRFIDのハイブリッド運用方法にどう適応するべきかが今後の課題である.
滅菌管理システムは使用する手術器材の所在確認,使用頻度,使用履歴が確認でき,手術に適切な準備と安全性を確保できる.また各器材の必要数や予備を保有する必要性を予測でき,新規器械の購入計画を立てる際に参考になる.
【従来の状況と問題点】
当院では内視鏡関連手術器材,ドリルに関しては滅菌前に臨床工学技士が点検し,滅菌管理システムを使用して組立や管理をおこなっている.従来はコンテナや器材にRadio frequency identificationradio(以下RFID)を取り付けて管理をおこなっていたが,RFIDの読取り不良・修理に伴い手術器材の供給不足と,RFIDを取り付けた鋼製小物は修理対応不可能となり故障の際には新規購入しなければいけない問題があった.さらにRFIDの故障により登録情報を引継ぎできない問題もあった.今回,滅菌管理システム移行を経験したので現状と課題について報告する.
【方法】
RFIDコードで器材の個体管理をするシステムから,システム内部のコードで器材の個体管理をするシステムに変更,これまでのRFIDでの管理に加え,レーザーマーキングによる2次元シンボルを追加しての運用を前提とした上で,運用方法について手術部看護師,材料部,メーカ担当者と共に定期的に話し合いをおこなった.
【結果・考察】
現在まで手術器材の供給不足,またRFID故障時に器材情報を引き継げない問題は発生していない.手術中の器材の故障内容の統計機能追加により,故障予測がつき手術器材の点検や組立作業,故障時に対応をおこなう点からも有用であった.臨床工学技士が点検をおこなう内視鏡関連機材は2次元シンボルを取り付けるには材質,実績が少ないなどの問題があり,2次元シンボルとRFIDのハイブリッド運用方法にどう適応するべきかが今後の課題である.