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[21] WEB による滅菌研究会を開催してみて
第2報
京滋滅菌業務研究会ではCOVID-19の影響により2020年5月の会場開催を見送り,11月に WEBにて第23回研究会を開催した(213名参加).2020年以降も緊急事態宣言によりイベント開催が極めて困難な状況であったが,情報発信できないかと模索し,2021年4月に北摂・京滋2会合同研究会,2022年7月に第25回を企画した.両者とも会場開催とWEBのハイブリッド開催をおこなった.前者は会場参加75名に対しWEB参加237名,後者は会場参加23名に対しWEB参加233名であり,圧倒的にWEB参加者が多かった.これまでの調査を振返ると, WEBセミナーの参加回数は,第23回の調査では,初めて(49%),2-4回(43%),5回以上(8%).第25回の調査では,初めて(20%), 2-4回(69 %), 5回以上(11 %) という結果で2-4回参加者が増加していることが確認できる.2021年は学会や各地区滅菌研究会,企業がWEBセミナーを開催したことが要因と思われる.次に,滅菌技士/師の参加状況は,第23回では,滅菌技士(74%),保有なし(26%).2会合同では,滅菌技士(84%),保有なし(16%).第25回では,滅菌技士(97%),保有なし(3%)という結果であった.資格を保有しない参加者が低下していることが確認できた.WEB開催前の第21回(163名)では,滅菌技士(55%),保有なし(45%).第22回(126名)では,滅菌技士(65%),保有なし(35%)であり,WEB配信の場合と比べ滅菌技士を保有しない参加者が多いことが確認できた.一概に,WEB配信が要因でないことも考えられるが,テーマや演題に依存する可能性もある.2023年は会場開催でのイベントが増加すると思われる.WEBセミナーとどう共存するかも検討しなければならない.これからも「三方良し」を大切にし,「高いレベルと低い腰」をモットーに取り組みたい.