9:30 AM - 9:40 AM
[67] 蒸気滅菌における滅菌物の温度測定によるマスター製品の選定(PQ)
【目的】
別報告/抄録「蒸気滅菌におけるRMDの製品ファミリー分類とマスター製品の選定」で得られたマスター製品候補について温度測定し,マスター製品を選定する.併せて,それぞれのセット内におけるマスター製品(セット内で最も抵抗性がある製品)であることも確認する.
【方法】
1.包装材との仕様,適合性確認 2.現状の包装,積載,滅菌器設定で運転し,マスター製品候補とセット内同梱製品を温度測定し滅菌条件達成良否,温度上昇状態を確認する. 3.滅菌条件未達または温度上昇に問題があると思われる場合の対策,検討,考察
【結果】
1.吸引嘴管含む開腹セット内の鋼製小物(2点)はいずれも滅菌条件を達成した. 2.キャニュレイテッドスクリュードライバーハンドル内腔は滅菌条件を達成していたが同一ファミリーの中で滅菌タイムラグが大きく,達成状態に余裕は無かった.確実な滅菌条件達成のために滅菌時間設定を3分延長した.
【考察】
SALの達成は添付文書の示す滅菌条件達成が必須で,温度・時間とも上限値を超えないことが必要である.結果1の測定対象のRMDは,異メーカであるが類似した形状・サイズのステンレス製を中心とした鋼製小物で,いずれも滅菌条件の達成が確認され,セット化の妥当性が予測される.結果2は滅菌条件の達成が確認できたものの,滅菌器の滅菌工程終了直前での達成であり,滅菌不良のリスクを考慮し,滅菌器の滅菌時間を延長するなどの措置が必要となる.また,マスター製品候補中,滅菌抵抗性が高いことが物理的に実証され,マスター製品として妥当であるといえる.
【結論】
本結果からマスター製品の決定にはRMDの直接的な温度測定が必須である. マスター製品を選定するには,データロガーの入手,セッティング作業,測定に関わる段取りなど,医療従事者のみでの実現は現実的ではなく,RMD/滅菌器メーカの協力が必要である.
別報告/抄録「蒸気滅菌におけるRMDの製品ファミリー分類とマスター製品の選定」で得られたマスター製品候補について温度測定し,マスター製品を選定する.併せて,それぞれのセット内におけるマスター製品(セット内で最も抵抗性がある製品)であることも確認する.
【方法】
1.包装材との仕様,適合性確認 2.現状の包装,積載,滅菌器設定で運転し,マスター製品候補とセット内同梱製品を温度測定し滅菌条件達成良否,温度上昇状態を確認する. 3.滅菌条件未達または温度上昇に問題があると思われる場合の対策,検討,考察
【結果】
1.吸引嘴管含む開腹セット内の鋼製小物(2点)はいずれも滅菌条件を達成した. 2.キャニュレイテッドスクリュードライバーハンドル内腔は滅菌条件を達成していたが同一ファミリーの中で滅菌タイムラグが大きく,達成状態に余裕は無かった.確実な滅菌条件達成のために滅菌時間設定を3分延長した.
【考察】
SALの達成は添付文書の示す滅菌条件達成が必須で,温度・時間とも上限値を超えないことが必要である.結果1の測定対象のRMDは,異メーカであるが類似した形状・サイズのステンレス製を中心とした鋼製小物で,いずれも滅菌条件の達成が確認され,セット化の妥当性が予測される.結果2は滅菌条件の達成が確認できたものの,滅菌器の滅菌工程終了直前での達成であり,滅菌不良のリスクを考慮し,滅菌器の滅菌時間を延長するなどの措置が必要となる.また,マスター製品候補中,滅菌抵抗性が高いことが物理的に実証され,マスター製品として妥当であるといえる.
【結論】
本結果からマスター製品の決定にはRMDの直接的な温度測定が必須である. マスター製品を選定するには,データロガーの入手,セッティング作業,測定に関わる段取りなど,医療従事者のみでの実現は現実的ではなく,RMD/滅菌器メーカの協力が必要である.