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[パネルディスカッション7] 医療機器製造業における KPI の考え方
器材の再生処理業務をおこなう中央材料室を「再使用可能医療機器(RMD)の生産工場」と捉えるのであれば、製造メーカにおける生産部門のKPIが参考になるのかもしれない。また、中央材料部門が院内の医療材料の管理を担っている場合は、企業で材料の調達や在庫管理を担うサプライ部門のKPIからヒントを得られるかもしれない。医療機関は企業とは異なりKPIの上位目標にあたるKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を設定することが難しく、よって「KGIに繋がる KPI」という建て付けでターゲット(具体的な数値目標)を設定することが困難とも考えられ、必ずしも同様のアプローチができるとは限らないが1つの考え方として紹介したい。また、独立した品質保証部門が存在することも医療機器製造販売業者の特徴であり、つまり現状の医療機関の組織構造との違いとも言える。それは、器材の再生処理をおこなう中央材料室のKPIの1つとして「品質管理」が重要であることを示唆しているとも考えられる。