シンポジウム2 手術部・材料部における多職種間のコミュニケーションについて

[シンポジウム2] 材料部管理者の立場から

間平 珠美^1,2 (1.東京大学医学部附属病院 看護部, 2.東京大学医学部附属病院 材料管理部)

当院における安全管理指針において、基本的考え方として、真っ先に記載されているのが「患者と医療従事者間のコミュニケーションを図り、日常から信頼関係を積み重ね維持していくことに取り組むものとする」という一文である。医療安全において、いかにコミュニケーションが重要視されているかがわかる。
手術部は最も大きな侵襲的処置をおこなう部門であり、医療安全への配慮は最大限におこなわれなければならない。材料部は、侵襲的処置をおこなう器材を安全確実に提供する役目を担う。このような重要なポジションである手術部・材料部は勤務する職種や雇用形態が多種多様であることが
１つの特徴であると考える。
いろいろな職種、委託職員など雇用形態の違う職員、それぞれの立場を理解した上で、適切な効果的なコミュニケーションをとるのは容易なことではない。材料管理部の看護師長として日頃感じていること、取り組んでいること、今後の課題などお伝えしたい。