第98回日本医療機器学会大会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム2 手術部・材料部における多職種間のコミュニケーションについて

2023年6月30日(金) 16:00 〜 17:30 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:富山 典子(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター),齋藤 篤(大阪大学)

16:45 〜 17:00

[シンポジウム2] 病院と委託業者におけるコミュニケーションの実際

野口 和也 (日本ステリ㈱院内事業本部 九州事業部)

材料部業務の受託業者では、これまで培ってきたさまざまな知見、経験があり、それらを活用することで施設の実情に即した設備導入の提案、院外滅菌センター併用などの経費削減、業務効率化、ガイドラインに準拠した質の高い業務運営などに繋げることができる。また、術前準備や麻酔関連業務等のタスクシフトや手術件数増加への一助となり得るような業務範囲の拡大へも繋げることができる。しかし、病院とのコミュニケーションが取れず、支援援助を得ることができなければ、病院の実情や要望を把握することが難しく、それら付加価値を提供できなくなり、材料部業務を委託する効果が十分に発揮できない。ここでは、主に手術室とのコミュニケーションで得られたメリットについての事例を紹介するとともに、病院と委託業者間のコミュニケーションを図る上での課題について、経験をもとに述べていきたい。