第99回日本医療機器学会大会

講演情報

パネルディスカッション

パネルディスカッション4 標準化Indicatorの現状と問題点―薬機法改正、トレーサビリティ用バーコードはなぜ義務化された―

2024年6月22日(土) 10:00 〜 11:30 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:田中 聖人(京都第二赤十字病院),美代 賢吾(国立研究開発法人国立国際医療研究センター)

10:34 〜 10:51

[パネルディスカッション4] 医療機関でのバーコード活用

―取り間違い防止とトレーサビリティへの応用

田中 聖人 (京都第二赤十字病院)

チーム医療の拡充が叫ばれて久しい.しかしながらチーム医療をおこなうためには,各職種において今まで以上に人員的な余裕が求められる.省力化は勤務状況や働くという点において,余裕を生むはずである.チーム医療の推進や,年々高度になっていく医療の中で,医療者に対する負担が増えてしまっている側面もある.医師の働き方改革にあたって,いろいろな議論がなされているものの,医師以外の医療者の負担も非常に大きく,単純なタスクシフトだけで解決する問題は少ないといわざるをえない.このような状況の中で,ICT(Information Communication Technology)の運用,利用が一つの解決策になるといえる.当院においては,さまざまなICT化や自動認識に取り組んできた.医薬品,医療材料のGS-1(Global Standard -1)コードの運用,注射剤混注時の確認にバーコードを運用する,手術材料の効率的なキット化と,ピッキングの省力化などをおこなってきた.またシリンジポンプや輸液ポンプから流量だけでなく,薬品名を電子カルテ側に連携することもおこなっている.本セッションでは実質的な運用に関して発表したい.