[O-1-081] Computed DWI (cDWI)における、低ADC値カット機能の開発
【目的】Computed DWIは、背景信号を有効に抑制し得る方法であるが、低信号のピクセル、もしくは画像のSNRが低い場合は、b=0での信号強度よりb=1000s/mm2の信号強度が高く計測される場合がある。このときADC値は、実際には生じ得ないマイナス値として数学的に計算され、より高いb値では、当該ピクセルはより高い信号強度(高輝度ノイズ)を生じることとなる。この現象はMIP画像においてより顕著に観察される。また、実際の画素においては、ADC値が0.4以下になることは通常ないと推察される。このため、MIP画像における背景ノイズ低減を目的として、任意の低ADC値をカットする機能を開発し、その効果を検討した。
【方法】使用ワークステーションはZiostaion 2(ザイオソフト)。全身DWI撮像で得られたb=900~1000s/mm2の画像から、b=1500およびb=2000の画像を作成し、任意のADC値以下のピクセルを取り除く処理を行い、MIP画像を作成した。
【結果】低ADCカットを行わない場合は、高輝度ピクセルにより体内の観察は困難だった。負の値を示すADCのカットにより明らかな効果が認められ、ADC<0.3~0.4程度までは背景信号の有効な抑制が得られた。ADC<1.0では腫瘍自体の信号が消失した。
【結論】cDWIにおける低ADCカット機能を開発した。cDWIのMIP表示には、この機能が必須と考えられる。
【方法】使用ワークステーションはZiostaion 2(ザイオソフト)。全身DWI撮像で得られたb=900~1000s/mm2の画像から、b=1500およびb=2000の画像を作成し、任意のADC値以下のピクセルを取り除く処理を行い、MIP画像を作成した。
【結果】低ADCカットを行わない場合は、高輝度ピクセルにより体内の観察は困難だった。負の値を示すADCのカットにより明らかな効果が認められ、ADC<0.3~0.4程度までは背景信号の有効な抑制が得られた。ADC<1.0では腫瘍自体の信号が消失した。
【結論】cDWIにおける低ADCカット機能を開発した。cDWIのMIP表示には、この機能が必須と考えられる。