[O-1-132] 小児冠動脈撮像におけるLinear収集を用いたT1-VISTAの初期経験
【背景・目的】川崎病を有する小児冠動脈撮像においては, 冠動脈瘤やプラークを描出するためBlack Blood(BB)法を用いることがある. BB法には, Dual-IRなどを用いる2D収集法とVariable Refocusing Flip angle併用高速SE法などを用いる3D収集法がある. T1-VISTAにおいては, T1コントラストを高めるためLow-High収集が広く用いられているが, 不安定な信号移行期のデータを収集するため, 各種アーチファクトの発生要因になりえる. そこで今回我々は、小児冠動脈T1-VISTAにおいてLinear収集での撮像を試みたので報告する.
【方法】対象は2014年1月以降, 川崎病と診断されMRI検査を施行した症例である. 使用機器はPhilips社製Achieva Nova Dual 1.5T, 撮像パラメータはTR: 1RR, TE: shortest, FOV:220mm, Slice thickness:0.9mm, Matrix:176×176, Refocusing Flip angle(RFA):50°, Start up echo: 3, Flow compensation: sensitized, SENSE factor: 1.4である. データ収集時相は拡張中期を第一選択とし, 収集断面は軸位断と矢状断の2方向とした.
【結果・考察】Linear収集は, Low-High収集と比べTEが延長するため, 良好なBB効果が得られ, 心内腔から発生からするフローアーチファクトも少なく抑えることができた. また, 低いRFAを用いているためT1コントラストも良好であった. Sensitized Flow compensationを用いるためスライスエンコード方向の血流信号に消え残りが生じやすいが, 2方向撮像することで良好な画像が得られた.
【方法】対象は2014年1月以降, 川崎病と診断されMRI検査を施行した症例である. 使用機器はPhilips社製Achieva Nova Dual 1.5T, 撮像パラメータはTR: 1RR, TE: shortest, FOV:220mm, Slice thickness:0.9mm, Matrix:176×176, Refocusing Flip angle(RFA):50°, Start up echo: 3, Flow compensation: sensitized, SENSE factor: 1.4である. データ収集時相は拡張中期を第一選択とし, 収集断面は軸位断と矢状断の2方向とした.
【結果・考察】Linear収集は, Low-High収集と比べTEが延長するため, 良好なBB効果が得られ, 心内腔から発生からするフローアーチファクトも少なく抑えることができた. また, 低いRFAを用いているためT1コントラストも良好であった. Sensitized Flow compensationを用いるためスライスエンコード方向の血流信号に消え残りが生じやすいが, 2方向撮像することで良好な画像が得られた.