第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

泌尿器

泌尿器

2014年9月18日(木) 14:00 〜 14:36 ポスター会場 (3F 金葉の間)

座長:片平和博(熊本中央病院 放射線科)

[P-1-001] 限局性腎細胞癌における拡散強調像の意義:ADCは術後の再発予測因子となり得るか

西江昭弘1, 柿原大輔1, 浅山良樹1, 牛島泰宏1, 高山幸久2, 岡本大佑1, 藤田展宏1, 森田孝一郎1, 猪口淳一3, 久保雄一郎4, 本田浩1 (1.九州大学 臨床放射線科学, 2.九州大学 放射線医療情報・ネットワーク講座, 3.九州大学 泌尿器科学, 4.九州大学 形態機能病理学)

【目的】限局性腎細胞癌のADCが術後の再発予測因子となり得るか明らかにすること【方法】術前に拡散強調像を含むMRIが施行された限局性腎細胞癌49例が対象である。術後の経過観察中に15例に再発が認められた。拡散強調像は1.5T MRI装置にて撮像され、0, 500および1,000のb factorを用いてADC mapが作成された。腫瘍のADCは壊死や出血を避けながらmap上に関心領域を置いて計測された。平均ADCは3スライスから得られたADCの平均、最小ADCはその中で最も値の低いものとした。再発に影響を与える可能性がある臨床病理学的因子(年齢、性別、腫瘍部位、サイズ、増大浸潤様式、Fuhrman分類、組織型、静脈侵襲、平均ADC、最小ADC)と無病生存との関連をCox比例ハザードモデルにて解析した。【結果】単変量解析では、サイズ、静脈侵襲、平均ADC、最小ADCが無病生存と有意な相関があった。多変量解析では、静脈侵襲と最小ADCのみが有意な因子であった。【結論】限局性腎細胞癌において、最小ADCは術後の再発を予測する独立した因子と考えられる。