第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

女性生殖器

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Fri. Sep 19, 2014 9:30 AM - 10:12 AM ポスター会場 (3F 金葉の間)

座長:高畑暁子(京都府立医科大学 放射線診断治療学)

[P-2-092] MRIによる卵巣のpolypoid endometriosisと卵巣内膜症性嚢胞由来の悪性腫瘍の評価検討

小澤栄人1, 高橋正隆1, 安田政実2, 長谷川幸清3, 井上快児4, 酒井文和1 (1.埼玉医科大学国際医療センター 画像診断科, 2.埼玉医科大学国際医療センター 病理診断科, 3.埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科, 4.埼玉医科大学 放射線科)

目的: 卵巣のpolypoid endometriosisおよび卵巣内膜症性嚢胞由来の悪性腫瘍は、日鑑別に苦慮する疾患であるが、MRIの画像診断のまとまった報告はほとんど行われてない。今回我々は、MRIにおいてその画像診断の特徴となる所見についての評価検討を行った。対象および方法: 2007年4月から2014年3月にかけて、埼玉医科大学国際医療センターで手術が行われた27患者(卵巣のpolypoid endometriosis 7例および卵巣内膜症性嚢胞由来の悪性腫瘍 20例)がretrospectiveに対象となった。使用した装置は、1.5テスラあるいは3テスラのMR画像装置を使用した。年齢は、30歳から79歳で(平均48歳)であった。使用した撮像方法は、 T1強調画像、T2強調画像、Dynamic MR画像、および拡散強調画像は全員に撮像された。拡散強調画像のb値は、 b-value (b=0,500および1000 sec/mm2 )で撮像した。MRの画像評価は、大きさ、腫瘍の形状、内部の構造、信号強度、造影効果、拡散強調画像のADC mapでの信号の病変内の相違を評価検討した。結果:すべての腫瘍は、造影される多房性あるいは単房性の一部充実性の部位伴う病変であった。病変の充実性部分は、拡散強調画像ADC値は、卵巣内膜症性嚢胞由来の悪性腫瘍より卵巣のpolypoid endometriosisで高値を示していた。結論:ADC値は、卵巣内膜症性嚢胞由来の悪性腫瘍より卵巣のpolypoid endometriosisで高値を示していた。