[P-2-093] 32ch body coilを用いた3D-TSE T2WIの骨盤部広範囲撮像の試み
【背景】近年，体幹部領域においても3D-TSEによるT2WIが広く利用されるようになってきた．特に女性骨盤領域では，解剖学的な情報を得るため軸位断で撮像を行ってきたが，腹部まで及ぶ巨大な腫瘍を撮像する場合には撮像時間の延長が問題となっていた．3D-TSE法の一手法であるVISTAは励起パルスがnon-selectiveであり，32ch body coilを利用した冠状断での撮像はスラブを有効に利用できるが，アーチファクトや撮像時間の長さが問題となる．
【目的】32ch body coilを用いたT2W VISTAを冠状断で撮像し，画質を維持した短時間の撮像条件を検討する．
【方法】MR装置はPHILIPS社製Achieva 1.5T，受信コイルには32ch body coilを使用した．装置付属のファントムを撮像し，冠状断で利用可能なreduction factorを求めた．また，撮像時間を短縮するため，骨盤部を想定したファントムのSNRとコントラストを考慮し，大きいETLの設定における再収束フリップ角（RFA）を検討した．
【結果】reduction factor=3以上ではSNRの低下が顕著であった．大きいETLの場合，SNRとコントラストを維持するためには，小さいRFAの設定が有用であった．
【結論】32ch body coilを用いて，冠状断で高いreducton factorを設定し，大きいETLに小さいRFAを組み合わせることで，骨盤部の3D-TSE T2WIを広範囲かつ短時間で取得可能となった．
【目的】32ch body coilを用いたT2W VISTAを冠状断で撮像し，画質を維持した短時間の撮像条件を検討する．
【方法】MR装置はPHILIPS社製Achieva 1.5T，受信コイルには32ch body coilを使用した．装置付属のファントムを撮像し，冠状断で利用可能なreduction factorを求めた．また，撮像時間を短縮するため，骨盤部を想定したファントムのSNRとコントラストを考慮し，大きいETLの設定における再収束フリップ角（RFA）を検討した．
【結果】reduction factor=3以上ではSNRの低下が顕著であった．大きいETLの場合，SNRとコントラストを維持するためには，小さいRFAの設定が有用であった．
【結論】32ch body coilを用いて，冠状断で高いreducton factorを設定し，大きいETLに小さいRFAを組み合わせることで，骨盤部の3D-TSE T2WIを広範囲かつ短時間で取得可能となった．