[P-2-138] 3D VRFA TSE T1強調画像を用いた頚部プラークイメージの基礎的検討
【背景】
頚動脈のプラークイメージにおいて,3D T1強調シーケンスを用いた不安定プラークの存在診断が行われている.このうち,低再収束フリップ角を用いて血液信号抑制を行う3D TSE(Turbo Spin Echo)シーケンスでは,T1値の短い組織である出血主体のプラークがより高信号を示すため,脆弱なプラークの検出に有用との報告がある.当院において,目的とする組織コントラストをより強調できるVRFA(Variable Refocusing Flip Angle)技術を利用したMSK View法(以下MSK)が利用可能となり,従来用いられてきた,Flip Angle Sweep技術を用いたVISTA(Volume ISotropic TSE Acquisition)法(以下VISTA)に比べてプラーク検出能の向上が期待されるが,両者のT1コントラストを比較した報告はない.
【目的】
VISTAとMSKのT1コントラストを比較し,MSKにおけるプラーク検出能に関する基礎的検討を行う.
【方法】
装置はPhilips社製Ingenia 3.0Tを用い,撮像対象には自作ファントム(生理食塩水,筋肉のT1値に近い値を持つGd希釈造影剤,およびプラークを模擬した種々のT1値を持つGd希釈造影剤を封入)を用いた.2種類の3D TSE T1強調シーケンス(VISTA,MSK)および比較のため2D SE T1強調シーケンスで自作ファントムを撮像し,以下の方法で3種類のシーケンスを比較した.
1) 生理食塩水に対する各種Gd希釈造影剤ファントムのコントラストを算出し,各シーケンスにおけるT1コントラストの比較を行った.
2) プラークイメージを想定し,筋肉を模擬したファントムを基準とした各種Gd希釈造影剤ファントムの信号強度比を算出して値の比較を行った.
【結果】
VISTAに比較して,MSKでは短いT1値を持つファントムにおけるコントラスト,信号強度比がどちらも高い結果となった.このことより,MSKはVISTAよりもプラーク検出能が高い可能性が示唆された.
頚動脈のプラークイメージにおいて,3D T1強調シーケンスを用いた不安定プラークの存在診断が行われている.このうち,低再収束フリップ角を用いて血液信号抑制を行う3D TSE(Turbo Spin Echo)シーケンスでは,T1値の短い組織である出血主体のプラークがより高信号を示すため,脆弱なプラークの検出に有用との報告がある.当院において,目的とする組織コントラストをより強調できるVRFA(Variable Refocusing Flip Angle)技術を利用したMSK View法(以下MSK)が利用可能となり,従来用いられてきた,Flip Angle Sweep技術を用いたVISTA(Volume ISotropic TSE Acquisition)法(以下VISTA)に比べてプラーク検出能の向上が期待されるが,両者のT1コントラストを比較した報告はない.
【目的】
VISTAとMSKのT1コントラストを比較し,MSKにおけるプラーク検出能に関する基礎的検討を行う.
【方法】
装置はPhilips社製Ingenia 3.0Tを用い,撮像対象には自作ファントム(生理食塩水,筋肉のT1値に近い値を持つGd希釈造影剤,およびプラークを模擬した種々のT1値を持つGd希釈造影剤を封入)を用いた.2種類の3D TSE T1強調シーケンス(VISTA,MSK)および比較のため2D SE T1強調シーケンスで自作ファントムを撮像し,以下の方法で3種類のシーケンスを比較した.
1) 生理食塩水に対する各種Gd希釈造影剤ファントムのコントラストを算出し,各シーケンスにおけるT1コントラストの比較を行った.
2) プラークイメージを想定し,筋肉を模擬したファントムを基準とした各種Gd希釈造影剤ファントムの信号強度比を算出して値の比較を行った.
【結果】
VISTAに比較して,MSKでは短いT1値を持つファントムにおけるコントラスト,信号強度比がどちらも高い結果となった.このことより,MSKはVISTAよりもプラーク検出能が高い可能性が示唆された.