第42回日本磁気共鳴医学会大会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム5

MRI企業における医療ニーズの把握と最先端シーズの創出

2014年9月20日(土) 09:40 〜 12:10 第1会場 (5F 古今の間北・中)

座長:井田正博(荏原病院 放射線科), 山本徹(北海道大学大学院保健科学研究院 医用生体理工学分野)

[S5-1] 東芝MRIを支える技術と将来展望

金澤仁 (東芝メディカルシステムズ株式会社 MRI事業部)

MRI装置は1980年台に商品化され臨床応用が始まって以降30年以上が経過するが、患者様と医療関係者の皆様のMRI装置に対する熱い要望を受けて、毎年のように次々と新しい技術が開発され飛躍的な進歩を遂げて来た。
・質の高い診断を確実にしたい。
・安心、快適な検査をしたい。
・簡単に、効率良く検査をしたい。
・経済的に検査をしたい。
これらの要望は、どの時代にも共通してMRI装置に求められる要望であり、時代によって重要度の変化はあるものの、今後もこれらの要望に、より高いレベルに答えるために絶えず進化していくものと考えられる。
MRI装置の構成要素は、主に、静磁場、高周波磁場、傾斜磁場の3つの磁場と収集~再構成を行う制御/計算機系、ソフトウエアの5つに大別される。これらの構成要素それぞれの進化によって、上記の要望に答える数多くの機能を実現している。
ここでは、弊社がどのような技術開発でご要望に応えて来たか、また、今後応えようとしているのか、MRIシステム全体と各構成要素の技術開発の近年の取組みを、主なトレンドに沿ってトピックスをご紹介する。