日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 運動ニューロン疾患

[P19-8] 筋萎縮性側索硬化症における線維束収縮電位は球脊髄性筋萎縮症と比して高頻度に発火し、より多相性である

中島大輔1, 木田耕太1, 清水俊夫1, 森島亮1, 川添僚也1, 木村英紀1, 篠塚一摩2, 高橋一司1 (1.東京都立神経病院 脳神経内科, 2.東京都立神経病院 検査科)

【目的】筋萎縮性側索硬化症(ALS)におけるfasciculation potential(FP)は球脊髄性筋萎縮症(SBMA)のFPとは発生機序が異なると考えられている.ALSとSBMAのFPについて比較検討し,FPの病態生理について考察する.【対象】ALS患者31例とSBMA患者7例.【方法】FPのパラメーター(振幅,持続時間,位相数,発火頻度)および臨床情報を両群で比較した.【結果】ALSではSBMAよりも発症年齢が高く(p<0.001),罹病期間が短く(p<0.001),被検筋の筋力が低下していた(p=0.019).EMG所見はALSのFPはSBMAと比較して有意に検出率が高く(p=0.011),発火頻度が高く(p=0.003),位相数が多かった(p=0.019).【結論】ALSの FPはSBMAより多相性であり,その原因として運動ニューロンの再支配以外のメカニズムが示唆された.