[P20-2] 脊磁図(神経磁界計測装置)を用いた胸髄電気活動の非侵襲的評価
【背景】脊磁図(神経磁界計測)を用いた頚髄や馬尾神経の神経活動の非侵襲的評価について過去に報告したが、胸髄は信号が小さく測定が困難であった。今回、両側坐骨神経刺激法を用いて胸髄電気活動を無侵襲に評価し得たため報告する。
【方法】健常者5名を対象とし、膝窩部近位より経皮的に両側坐骨神経を最大上刺激し、神経磁界計測装置を用いて胸髄の脊磁図を測定した。
【結果】全例において胸椎内を上行する神経活動パターンの電流分布が可視化された。
【考察】膝窩部近位からの両側坐骨神経刺激法では、従来の腓骨・脛骨神経刺激と比べ、距離による減衰の影響を最小限にし、刺激神経線維数を増やすことで、片側腓骨・脛骨神経刺激の約6-10倍の信号強度が得られた。これにより胸髄電気活動の非侵襲的評価が可能になり、胸髄障害診療の進歩が期待される。
【方法】健常者5名を対象とし、膝窩部近位より経皮的に両側坐骨神経を最大上刺激し、神経磁界計測装置を用いて胸髄の脊磁図を測定した。
【結果】全例において胸椎内を上行する神経活動パターンの電流分布が可視化された。
【考察】膝窩部近位からの両側坐骨神経刺激法では、従来の腓骨・脛骨神経刺激と比べ、距離による減衰の影響を最小限にし、刺激神経線維数を増やすことで、片側腓骨・脛骨神経刺激の約6-10倍の信号強度が得られた。これにより胸髄電気活動の非侵襲的評価が可能になり、胸髄障害診療の進歩が期待される。