50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-9] 内頚動脈前脈絡叢動脈分岐部動脈瘤手術におけるMEPを参考にしたクリップかけなおしの成績

松岡龍太1, 兒玉裕司1, 池田紘二2, 久我純弘1, 大西英之1 (1.大西脳神経外科病院 脳神経外科, 2.大西脳神経外科病院 臨床検査室)

【目的】内頚動脈前脈絡叢動脈分岐部動脈瘤(IC-AChA An)は術後麻痺のリスクがある。運動誘発電位(MEP)の役割は大きく、MEPを参考にclipのかけなおしを要する場合もあり、その成績について検討した。
【方法】対象はMEPモニタリング下にクリッピング術を行った77例。AchAの起始部位をIC、neck、domeの3群に分類し、MEP振幅低下によるかけなおしの有無と術後症状を評価した。
【結果】IC:4例、neck:56例、dome:17例。MEP変化は8例(neck:4例、dome:4例)でみられ、かけなおしもしくはコーティングへの変更を要した。2例でICGによる血流がみられたもののMEPが変化した。MEP変化8例は振幅回復したが、2例で梗塞を認めた。この2例は半年で神経症状は改善した。
【結論】AChA起始部にかかる緊張がMEP変化の主因と考えられる。MEPには限界があるものの、恒久的な麻痺を残した症例はなく有用と考えられた。