[JJS-02] 川崎病冠動脈後遺症に対する冠動脈インターベンション
川崎病患児に見られる冠動脈病変は急性期の巨大冠動脈瘤が特徴であるが、学童期には冠動脈瘤の前後に石灰化を伴う高度狭窄病変が出現する。狭窄病変に対して、従来のバルーンによるカテーテル治療は石灰化病変のため拡張困難で、バイパス手術は長期の開存性の問題があり、薬物療法下に運動制限を行ってきた。ロータブレーターは川崎病患児のバルーン拡張不能病変に対するカテーテル治療を安全に施行可能とし、その効果は遠隔期も維持され、患児の学童期発達育成にも良好な効果をもたらした。ガイドワイアーが通過する病変であれば、川崎病冠動脈病変に対しては、外科治療ではなく、より低侵襲であるカテーテル治療が第一選択になると思われる。
また、若年発症急性冠症候群(40歳未満)の院内予後予測因子に川崎病様冠動脈瘤の存在が明らかとなり、冠動脈瘤を有する川崎病患児の小児期から成人期における疾病管理の重要性が示唆され、今後、小児循環器医と成人循環器医の緊密な連携が求められる。
また、若年発症急性冠症候群(40歳未満)の院内予後予測因子に川崎病様冠動脈瘤の存在が明らかとなり、冠動脈瘤を有する川崎病患児の小児期から成人期における疾病管理の重要性が示唆され、今後、小児循環器医と成人循環器医の緊密な連携が求められる。