The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster

カテーテル治療

Poster (I-P04)

Fri. Jul 7, 2017 6:00 PM - 7:00 PM Poster Presentation Area (Exhibition and Event Hall)

Chair:Masataka Kitano(Department of Pediatric Cardiology, National Cerebral and Cardiovascular Center)

6:00 PM - 7:00 PM

[I-P04-02] Amplatzer Septal Occluder後に冠動脈瘻を合併した2例

籠手田 雄介1, 鍵山 慶之1, 岸本 慎太郎1, 吉本 裕良2, 家村 素文2, 桑原 浩徳1, 前田 靖人1, 須田 憲治1 (1.久留米大学医学部 小児科, 2.聖マリア病院 小児循環器内科)

Keywords:ASO治療後, 冠動脈瘻, 合併症

【背景】2006年より日本でもASO治療が開始されている。これまで、デバイスの脱落、心房穿孔やバルサルバ洞破裂など様々な合併症が報告されている。我々は、左右冠動脈とdevice間に瘻をきたしたASO留置後の2例を経験したので報告する。【症例】患者1:43歳女性、身長167cm、体重62kg。26mmのASDに対して、30mmのAmplatzer septal occluderを留置。留置1年目の精査にてTEE施行したところdevice周囲に網目状の血流が確認された。Deviceによる穿孔を疑い心臓カテーテル検査施行。左右冠動脈よりdeviceに向かって、冠動脈瘻あり。Qp/Q=1.42と上昇あり。しかし、左右冠動脈の拡張はASO前に比較して無かった。患者2:72歳女性、身長150cm、体重54.7kg。24.2mmのASDに対して、26mmのAmplatzer septal occluderを留置。PH合併患者であり、定期的に循環器内科にて心臓カテーテル検査を施行されていた。留置1年4か月後の検査では、異常なし。留置4年8か月後のカテーテル検査にて、Qp/Qs上昇ないが、左右冠動脈よりdeviceに向かって、冠動脈瘻あり。Qp/Q=1と上昇無く、左右冠動脈の拡張はASO前に比較して無かった。【考察】今後、冠動脈瘻が増悪し、コイル治療を要することが推察される。また、非常に脆弱な血管であり、穿孔のリスクとなる可能性がある。【結語】ASO後に冠動脈瘻が発生した症例を経験した。今後、ASO後には冠動脈瘻の発生をチェックするために、冠動脈造影検査が必要となる可能性がある。