The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Digital Oral

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デジタルオーラルII(P12)
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指定討論者:武内 崇(海南医療センター)
指定討論者:大野 直幹(川崎医科大学 小児科学)

[P12-3] 新生児期先天性心疾患児Active Feeding Echoの経時的変化について

岩島 覚1, 早野 聡1, 關 圭吾1, 高橋 健2 (1.中東遠総合医療センター 小児循環器科, 2.順天堂大学医学部 小児科学教室)

Keywords:新生児負荷心エコー, Color M-mode, IVPG

【はじめに】我々は哺乳前後の心echoによる心機能評価(Active Feeding echo)が新生児期負荷心echoとして有用で,特にColor M-mode(CM)法による左室内圧較差(IVPG)が鋭敏な指標であることを報告した(第56回本学会).今回この指標と新生児期CHDope適応の関連について検討した.【対象、方法】対象は経時的経過観察可であった連続CHD13例(VSD11例,PS 1例, TOF1例).哺乳前後に心echoにて各種心機能およびCM法よりEuler法則を用いたIVPGを計測,変化率(哺乳中/哺乳後心機能, AEF rate,%)を評価した. 13例中4例が生後1歳までにope適応と判断,VSD2例とTOF1例は経過中容量圧負荷増加で適応,VSD1例は RCCPで適応となった.容量圧負荷増加でope適応となった3症例(ope適群)と他11例(ope他群)について2群による比較を行った.結果はMedianで示しp<0.05*を有意差ありとした. 【結果】初回哺乳負荷心echo検査は日齢13日,2回目59日.初回検査時Total, Basal, Mid to apical IVPG AEF (%)は2群で差を認めなかったが2回目はTotal, Basal IVPG AEFで有意差を認めた (ope適群vs ope他群: Total IVPG AEF: -7.7%* vs 94.8%, Basal IVPG AEF: -9.4%* vs 96.1%) その他の指標としてM-mode指標、2D specle strain値に2群で差を認めなかったが三尖弁流入E波/三尖弁側壁TDI e` AEFで初回差を認めず2回目で差を認めた(-35.0%* vs 10.5%). 【まとめ】容量負荷圧負荷でope適となったCHD例についてTotal, Basal IVPG, 三尖弁流入E波/三尖弁側壁TDI e` AEFと有意差を認めた指標はいずれも哺乳時に増加を認めない結果であった.哺乳前後における心機能の評価は新生児期におけるope適応の有無についても評価できる可能性がある.