[III-P6-7-03] PAIVSおよびcritical PSに対するone-and-a-half ventricular repairの中期成績
Keywords:PAIVS, cPS, one-and-a-half ventricular repair
【目的】PAIVSおよびcritical PS(cPS)に対するone-and-a-half ventricular repair(1.5VR)の転帰・予後を検討する。
【方法】1987年から2022年に出生したPAIVSおよびcPSに対して1.5VRを行った10例。2心室修復から1.5VRへのtake down 2例を除いた。1.5VR群(1.5VRのまま)6例、1VR群(TCPCへのtake down)2例に分類して後方視的に検討した。Take down4例はすべて1992年以前の症例であった。
【結果】年齢中央値17.4歳(6.8-34.8歳)。男:女=2:6例。修復術は3.5歳(0.6-11.8歳)。早期・遠隔死亡なし。RV減圧前の三尖弁輪径、RVEDVは1.5VR群・1VR群それぞれ-5.2(-0.6-6.9)・-4.1(-2.4,-5.8)、正常の35%(21-68%)・27%(27, 28%)であった。1VR群では三尖弁狭窄は認めなかった。修復術前RVEDVは62%(47-69%)・27%(27,27%)であった。
術後5.9年(0.7-13.3年)のCath(1VR群はTCPC直前)では、IVC 8(6-10)mmHg・8(5, 10)mmHg、SVC 13(11-16)mmHg・12(11,12)mmHg、RV 21(20-25)mmHg・22(21, 23)mmHgと圧測定では差を認めず、RVEDVは正常の59(36-79)%・28(28, 28)%であった。1VR群は低心拍出・低酸素血症のため、1.5VR後3.9, 4.8年でのTCPCを行った。
【考察】PAIVSおよびcPSにおいて、近年の1.5VRの中期成績は良好であった。1.5VR後、経時的にRVEDVは正常の約60%と変化せず、IVC圧は低く保たれていた。一方、RV減圧および1.5VR後に右室の拡大が得られない症例が存在し、治療前の三尖弁輪径やRVEDVからはtake downを予測することは困難であった。
【方法】1987年から2022年に出生したPAIVSおよびcPSに対して1.5VRを行った10例。2心室修復から1.5VRへのtake down 2例を除いた。1.5VR群(1.5VRのまま)6例、1VR群(TCPCへのtake down)2例に分類して後方視的に検討した。Take down4例はすべて1992年以前の症例であった。
【結果】年齢中央値17.4歳(6.8-34.8歳)。男:女=2:6例。修復術は3.5歳(0.6-11.8歳)。早期・遠隔死亡なし。RV減圧前の三尖弁輪径、RVEDVは1.5VR群・1VR群それぞれ-5.2(-0.6-6.9)・-4.1(-2.4,-5.8)、正常の35%(21-68%)・27%(27, 28%)であった。1VR群では三尖弁狭窄は認めなかった。修復術前RVEDVは62%(47-69%)・27%(27,27%)であった。
術後5.9年(0.7-13.3年)のCath(1VR群はTCPC直前)では、IVC 8(6-10)mmHg・8(5, 10)mmHg、SVC 13(11-16)mmHg・12(11,12)mmHg、RV 21(20-25)mmHg・22(21, 23)mmHgと圧測定では差を認めず、RVEDVは正常の59(36-79)%・28(28, 28)%であった。1VR群は低心拍出・低酸素血症のため、1.5VR後3.9, 4.8年でのTCPCを行った。
【考察】PAIVSおよびcPSにおいて、近年の1.5VRの中期成績は良好であった。1.5VR後、経時的にRVEDVは正常の約60%と変化せず、IVC圧は低く保たれていた。一方、RV減圧および1.5VR後に右室の拡大が得られない症例が存在し、治療前の三尖弁輪径やRVEDVからはtake downを予測することは困難であった。