[II-TRP1-2] 先天性心疾患の児が病気や治療を理解し向き合う際のチャイルド・ライフ・スペシャリストのサポート
Keywords:先天性心疾患, 心理社会的支援, チャイルド・ライフ・スペシャリスト
【はじめに】チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)は、医療の中で、子どもと家族に心理社会的支援を提供する専門職である。小児の発達・心理を基礎に、子どもや家族の心理的負担を軽減し、主体的に医療に臨めるようサポートする立場であり、病気や治療の説明に関わることも多い。先天性心疾患児の病状説明におけるCLSの関わりについて報告する。
【CLSから見た先天性心疾患児の特徴】病状説明を受ける心疾患児の中で、当院でCLSが関わるケースは、以下の3つに大別される。1)新生児期に診断され治療を受けてきたが、思春期に改めて説明を受ける児、2)健診等をきっかけに診断を受け、病気の自覚が乏しいまま、初めての検査や治療に臨む児、3)突然、心疾患を発症し、高度な医療を受けた後で、病状や今後の生活について説明を受ける児である。さらに病状を含む背景は、それぞれの児や家族で異なり、多様な支援が必要となる。
【当院でのCLSの介入】病状説明は主に医師が行うが、CLSは事前にその内容を医師と検討し、子どもの発達段階や特性に合わせた資材の準備を行う。説明に同席し、子どもの理解に合わせて補足する役割を果たしたり、説明後、子どもとその内容を振り返りながら、感情表出を受け止め、「病気の自分」に適応していくための支援を行う。また、病状説明に留まらず、検査・治療前にはプリパレーションを行い、当日には麻酔導入まで付き添い、術後はICUに出向いてサポートを行う。
【まとめ】先天性心疾患児は、医療的背景だけではなく、発達段階や特徴、家族の不安や期待など、様々な要因が絡み、多面的な心理社会的ニーズを抱えている。当院ではこれまで、児が不安を言語化し対処できたケースや発達障害を持つ児が落ち着いて手術に臨めたケースなどを経験した。CLSが医療と患児の間の橋渡し役を担うことで、児が病気を理解し、向き合う力を引き出すことにつながることが期待できる。
【CLSから見た先天性心疾患児の特徴】病状説明を受ける心疾患児の中で、当院でCLSが関わるケースは、以下の3つに大別される。1)新生児期に診断され治療を受けてきたが、思春期に改めて説明を受ける児、2)健診等をきっかけに診断を受け、病気の自覚が乏しいまま、初めての検査や治療に臨む児、3)突然、心疾患を発症し、高度な医療を受けた後で、病状や今後の生活について説明を受ける児である。さらに病状を含む背景は、それぞれの児や家族で異なり、多様な支援が必要となる。
【当院でのCLSの介入】病状説明は主に医師が行うが、CLSは事前にその内容を医師と検討し、子どもの発達段階や特性に合わせた資材の準備を行う。説明に同席し、子どもの理解に合わせて補足する役割を果たしたり、説明後、子どもとその内容を振り返りながら、感情表出を受け止め、「病気の自分」に適応していくための支援を行う。また、病状説明に留まらず、検査・治療前にはプリパレーションを行い、当日には麻酔導入まで付き添い、術後はICUに出向いてサポートを行う。
【まとめ】先天性心疾患児は、医療的背景だけではなく、発達段階や特徴、家族の不安や期待など、様々な要因が絡み、多面的な心理社会的ニーズを抱えている。当院ではこれまで、児が不安を言語化し対処できたケースや発達障害を持つ児が落ち着いて手術に臨めたケースなどを経験した。CLSが医療と患児の間の橋渡し役を担うことで、児が病気を理解し、向き合う力を引き出すことにつながることが期待できる。