[11 教ーポー02] 体育授業における形成的没頭度尺度の開発
単元を通じたデータによる妥当性の検討
体育授業における形成的評価は形成的授業評価(長谷川ほか、1995)が代表的である。この尺度は「成果」、「学び方」、「協力」、「意欲・関心」の4因子から作成されている。しかし、この尺度は作成から20年以上が経ち、その間に体育には身体的リテラシーやインクルージョン(UNESCO,2015)が提唱された。ここでは、障がいや性別など多様性の包括が重視されるようになった。そのような状況のなかでは、授業の評価として「成果」ではなく「どう取り組めたか」が必要ではないか。村瀬ほか(2017)は診断的評価尺度として体育勤勉性尺度を作成した。村瀬ほか(2017)は勤勉性を「楽しむ能力」として捉え、運動に主体的に取り組む資質として評価している。この考え方を元に、体育の授業評価として没頭度尺度を作成することで、現代の体育に求められる形成的な授業評価尺度を作成できるであろう。
そこで、本研究は体育授業に対する没頭度を評価する形成的没頭度尺度を作成するにあたり、これまで収集した単元内の変化からその妥当性を検証することを目的とする。
そこで、本研究は体育授業に対する没頭度を評価する形成的没頭度尺度を作成するにあたり、これまで収集した単元内の変化からその妥当性を検証することを目的とする。