日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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スポーツ文化研究部会 » 【課題B】人々の生活に根ざした多様なスポーツ文化をいかに醸成していくか

スポーツ文化研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/スポーツにおける/をとおした「多様性と調和」はいかにして可能か ―身体・組織・支援の観点から―

2022年9月1日(木) 10:30 〜 12:20 第10会場 (2号館4階45教室)

コーディネーター:加藤 えみか(京都産業大学)、髙尾 尚平(⽇本体育⼤学) 
指定討論者:渡 正(順天堂大学)

 「多様性と調和」。これは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のコンセプトの1つである。このコンセプトが象徴するように、今日では、「多様性と調和」の推進がスポーツに求められている。こうした理念からは、少なくとも、2つの課題を引きだすことができる。1つは、スポーツにおける「多様性と調和」であり、いま1つは、スポーツをとおした「多様性と調和」である。両者は、ともに、喫緊の実践的・社会的課題であるといえる。しかし、立ち止まって考えてみると、スポーツと「多様性と調和」の結びつきは自明ではない。スポーツは、むしろ、多様性を排除する機構にもなりえてしまうからである。スポーツは、「多様性と調和」が期待される文化である一方で、ジェンダーや身体的特性などに伴う分断を創出する装置にもなりうる。こうした両義性を引き受けたうえで、われわれはなおも、スポーツに「多様性と調和」を期することはできるのだろうか。そもそも、「多様性と調和」とはどのような事態を指すのだろうか。本企画では、パラスポーツを手がかりにしつつ、スポーツにおける/スポーツをとおした「多様性と調和」の可能性について議論する。

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